世界ゴルフ殿堂(ワールドゴルフオブフェーム)には、顕彰するカテゴリーがいくつかあるが、今年、プレーヤー部門で選出されたのはフレッド・カプルス(53)、コリン・モンゴメリー(49)、ケン・ベンチュリー(82)の3人。
|
マスターズでも健闘したカプルス
|
カプルスは86年に世界ランキングが発足したときの初の米国人1位。現在はシニアツアーのほか、レギュラーツアーにも参戦。今年のマスターズで13位タイと上位に入り話題に。メジャーはマスターズ1勝のみだが、"ブンブン"のニックネームでいまだ人気も衰えない。「シアトルの子ども時代、母親に5ドルもらって近くのコースで手袋もつけずにプレーしたのが原点。今日は人生でいちばんクールな夜だ」と表彰式で殿堂入りの喜びを口にした。
コリン・モンゴメリーはメジャーではプレーオフ2敗を含めて2位3回。メジャー勝利がない4人目の表彰だが、欧州賞金王8回(7年連続を含む)とライダーカップに8回出場して負けがない(6勝2分け)のが評価された模様。
ケン・ベンチュリーは『ザ・ゴルフマッチ』(小社刊)にも登場するホーガン、ネルソンなどと並ぶ伝説の名手。64年全米オープン(灼熱のコングレッショナル)最終日、熱中症にかかり脱水状態で意識朦朧、ふらふらになりながら優勝したことでも知られる。引退後はCBSテレビでゴルフ解説を35年間続けた。現在入院中で、2人の息子が代理で表彰式に出席した。
ちなみに、日本から殿堂入りしているのは、青木功、樋口久子、岡本綾子、尾崎将司の4人だ。
【関連記事】
2012/4/17 権威はあと回し? 殿堂なきゴルフ殿堂と選ばれた7人のプロ
2011/11/12 プレジデンツ杯でも好調の41歳・ミケルソンが殿堂入り
2011/11/22 日本の殿堂はネット上のみ。箱モノは当面ナシの寂しいもの
|