ワールドレディスに勝った茂木宏美の意外な勝因、それはキャディへのぼやきにあった。これって一般ゴルファーも使えるワザなの?
茂木は優勝した最終日、自分のミスをキャディのせいにしてぼやいたり、イライラしたときはキャディにぼやいたという。これがフラストレーションの解消につながっていたようなのだ。
脳科学者で聖トマス大学学長・大井静雄氏は「プロというのは自分に対して絶対的信頼感を持っています。だからミスをしてもそれを口に出して受け止める他人がいれば、自分への信頼を失わずにすむわけです」と話す。
テレビ解説者のタケ小山氏は「欧米ツアーでのメンタルトレーナーたちが共通していうことは、セルフトーク(独り言)は厳禁ということ。誰かに話して(つまりはキャディ)解消するのがいいといいます。独り言だとフラストレーションが自分にこもってしまうからダメ。誰かにいって発散するのが肝心ということです」
こうしたキャディや同伴競技者へのフラストレーション解消法は、われわれ一般ゴルファーが"使う"ために、ポイントがあるという。
湯原信光のコーチを務め、メンタル面にも詳しい淵脇常弘氏は「この方法が合う人と合わない人がいますが」と前置きしつつ、「"自分のことを理解してくれる人に話す"というのはメンタル的に有効ですよ。ただ、"理解してくれる人に"というのが重要なところ。的外れな返答をされたら逆にイライラしてしまうこともあります」と話す。
ただし、自分のスコアのためにと、いいすぎるのには気をつけよう。
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