バイロンネルソンで10位タイと健闘した石川遼。米ツアー参戦1年目の石川の目標はもちろん優勝だが、最低でもシード獲得としていた。5月24日現在賞金ランクは136位だが、これからシードを取るためにはどうすればいいか。道は大きく2つだ。
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全英、全米出場も諦めていない
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これまで米ツアーのシード権は、シーズン終了時点で賞金ランク125位以内に入る賞金を稼がなければならなかったが、今年からはフェデックスカップポイント(以下FCP)のランク125位以内を来季のシードとすると改められた。ただし今シーズンに限り、賞金ランクとFCPのどちらかの125位以内がシードという移行処置が取られている。
各大会の賞金総額は高額なものから少ないものまでさまざまな一方、FCPは、それを大会のグレードでポイント化したものだ。
優勝者に与えられるポイントは、4大メジャーとプレーヤーズ選手権は600P。WGCは550P。メジャーやWGCの同週で開催される"裏大会"は300P。その他の一般的な大会は500P。2位以下は、一般的な試合の場合、2位300P、3位190P、4位135Pとなる。
今回の10位タイで石川には73ポイントが与えられ、通算167Pになり現在143位。昨シーズンの125位は363Pだったので、さらにベスト10に入る試合を重ねる必要があるだろう。
一方、獲得賞金は通算27万ドル余りで136位。8月のウインダム選手権終了時点でFCPの124位以内に入っていれば、9月のプレーオフシリーズにも進出できる。もちろん、そうなれば来季のシードは確定だ。
なお、5月20 日にテキサス州で行われていた全英オープン最終予選に出場した石川は22位タイで終わり、上位8人に与えられる出場権には届かなかった。しかし、ミズノオープン(6月27日~)で4位以内に入れば、全英へのチャンスはまだ残っており、石川は日本ツアー選手権(6月20日~)に続きミズノへの出場を表明した。
石川は10年から昨年まで4大メジャーすべてに出場してきた。6月3日にオハイオで行われる全米オープン最終予選をクリアし、ミズノでも4位以内に入って全英に出場、さらに世界ランク100位以内に復帰すれば、全米プロにも出場ができる。そうなれば、米ツアーシードは間違いなく維持できるだろう。
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