井戸木が"メジャー獲りに成功。そのほかの日本人選手のメジャー挑戦の歴史を振り返ってみると……。
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メジャー覇者のセンパイ、樋口
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女子は樋口久子が1977年、全米女子プロを制した。「言葉ができないので、プレーに集中できたわ」と樋口。これは浪花の井戸木も同じケースだろう。
岡本綾子は1987年の全米女子オープン、3人のプレーオフで涙を飲んだ(優勝はローラ・デービーズ)。全米女子プロも2度2位(89、91年)の経験がある。
男子では青木功がいちばん近かったといえるだろう。1980年の全米オープン、バルタスロールGCでジャック・ニクラスと4日間一緒に回り、最終日は最終組で一騎打ち。結局2打差で敗れたが、史上に残る名勝負に。「100ヤード以内なら"アオキ"が世界一」と、ニクラスのお墨付きをもらった。
1989年全米オープンのジャンボ尾崎も最終日10番で首位。結果は6位だったが記憶に残る活躍だった。
全英オープンは飛距離不足の影響が少なく、男子のメジャーで日本人が勝つ可能性がある大会といわれ、鈴木規夫、倉本昌弘らが好成績を残しているが、あわやと思わせたのは02年の丸山茂樹だろう。最終日に一時首位に立ったのだから。しかし、結局5位タイに終わった(優勝はアーニー・エルス)。マスターズでは伊澤利光(01年4位)や片山晋呉(09年4位)の健闘はあっても、あわやという場面はない。
残念だったのは02年全英シニアオープンに勝利した須貝昇。同シニアがメジャーに昇格したのは03年から。ただ、同大会はイギリスのナショナルオープンだったことから、日本プロゴルフ協会は当時からこれを「海外シニアメジャー優勝」と位置づけていた。
同じく、岡本の1984年の全英女子Vもメジャー昇格前の話。宮里藍の09年、11年エビアンマスターズ制覇も当時はメジャーではなかった(今年からエビアンチャンピオンズとしてメジャー昇格)ので、メジャーチャンプという称号は得られなかった。
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