週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 6/18

2013/6/11更新

森田の２勝を支えた綾子、梅ちゃん
２つのチカラ

＂チーム岡本＂の末弟子、森田理香子が中京テレビブリヂストンで待望の今季２勝目を飾った。勝利の陰には、師匠の＂飾らない＂言葉と、同郷キャディのチカラがあった。

梅ちゃんは黒子に徹する

　師匠の岡本綾子の支えはもちろん大きい。個人のいいところを伸ばす方針の師匠に、森田ら弟子たちは絶大な信頼をおいている。森田は今季好調の理由を「岡本さんにいわれて、下を向かないでプレーするようにしている。１打１打に集中して、ミスは考えないようにしています」と話す。

　さらに、今回は最終日前に「自分で自分の首を絞めてきなさい」との助言。これが効いた。

　フロントナインで２打落とし、後ろからジョン・ミジョン、大山志保、上田桃子という歴代女王に追いかけられる展開は、まさにじわじわと首を絞められるような苦しいものだったが、岡本に覚悟させられていたため、乗り越えられたのだという。

　好調の要因としてもうひとつ、昨年の男子賞金王、藤田寛之のキャディとして知られる＂梅ちゃん＂こと梅原敦さんのサポートも大きい。藤田のバッグを担いでいないときだけの相棒だが、黒子に徹するところに相性のよさがあるのか、梅ちゃんとのコンビで６戦２勝。奇しくも二人は同じ京都出身。県民性研究の第一人者、矢野新一氏によれば、「京都女性は現状に甘えず向上心が強い。京都男性とは、わかり合える部分も多く相性は◎」という。

　アヤコさん、梅ちゃんの支えを得て、女王街道を突っ走る、森田から目が離せない。