2016年リオ五輪への強化指定選手選考が進んでいるのだが、問題があちらこちらにあるようだ。
選考基準が世界ランキング順位によることはIOC(国際オリンピック委員会)でほぼ決定。各国の世界ランク上位2名、さらに世界ランク15位までに入っている2人が選ばれることになっている。つまり、各国最大4名が出場できるわけだ。
当初、ランク15位までに入っていれば人数は無制限に出場できるとされていたのだが、「そうすると韓国女子は7人ぐらい出場になりそうなので2人と決定したらしい」(事情通)という。
最終ジャッジなどのスケジュールもまだ未定だが、JOC(日本オリンピック委員会)、JGA(日本ゴルフ協会)からなる「五輪競技対策本部」では昨年の4月に、8名の強化指定選手を今年9月までに選考することを決めている。そこで、JGAは昨年末の時点で男女の世界ランク上位各8名に事前打診。男子は藤田寛之、松山英樹の2人、女子では宮里藍、宮里美香他6名の全員が受諾。「強化選手に選ばれると、JGAから3カ月の行動予定表が求められ、また13週間前にはIOC(国際オリンピック委員会)の"監視下"に入ることになる。ドーピング問題で風邪薬などの服用にも注意が必要です。3年後、自分のゴルフがどうなっているかもわからないのに、ずっと規制されるうっとうしさは理解できなくもありません。強化指定選手になると、ナショナルトレーニングセンターや国立スポーツ科学センターが利用できるといいますが、ゴルフにどれだけ効果があるのかと疑問視する向きもあって……」(同)
海外でも、例えば北アイルランドのローリー・マクロイは、英国からかアイルランドからなのかは未定。本人が「面倒くさい、どちらからも出場しない」といったという話も伝わっている。
誰が五輪に出るのか、紆余曲折は続きそうである。
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