トルコのイスタンブール繁華街の再開発に端を発した抗議デモが国内各地に飛び火し、大規模な反政府デモへと拡大。東京、イスタンブール、マドリードが立候補している2020年夏季五輪の招致レースにも影響があるのだろうか……。
今回のデモは若者らがツイッターやフェイスブックなどで連絡をとり合うなどして規模が拡大、死者まで出る事態に。背景に隣国シリアの内戦の影響があるともいわれ、なかなか収束しない状況に「五輪候補地選考に悪影響があるのでは」との見方も。ただ、IOCのトーマス・バッハ副会長は「今回のデモは招致には影響しない」とコメント。
五輪問題に詳しい早稲田大学スポーツ科学学術院の原田宗彦教授も「招致は今が大事な時期」としながらも「国内で騒ぎがあっても、無事に開催都市に決定した北京五輪の例もあります。このままデモが収まっていけば、逆に『マネジメント力があるトルコ』と評価されるかもしれません」と、デモの影響で一気に〝東京有利〟になるとは限らないとみている。
また、先月にはタイガー・ウッズが今秋のトルコでの大会に出場を表明。招致レースでイスタンブールに〝タイガー効果〟? と話題になっている。7月の最終プレゼンから9月の発表まで目が離せない状況が続く。
【関連記事】
2013/6/18 3年後、誰が出るのだろう。リオ五輪出場選手選定の紆余曲折つづく
2013/4/2 ゴルフ大好き委員長は来なかったが……IOC視察団、霞が関CCへ
2013/2/19 リオ五輪めぐる動き活発化。JGAが4月にも候補選手発表!
|