今年の関東は例年より2週間ほど早く梅雨が明け、猛暑が続いている。注意しなければならないのが熱中症だ。
熱中症は暑さに慣れていない人、慣れていない時期に多く起こる。熱中症対策に詳しい三軒茶屋第二病院・風間繁院長は「ふだん冷房の効いた室内ばかりにいたり、睡眠不足や疲労気味の人がいきなり真夏のゴルフに行くのは危険です」と事前対策の重要性を指摘。予防策として①日陰を選び、帽子や日傘などで暑さを避ける②通気性のよい、ゆったりした服装にする③水分・塩分をこまめに補給する。3点が基本だが「炎天下ゴルフで一番のお勧めは乗用カートの利用。カートに乗ると風がくるので体温を下げられます」(同)
熱中症になった際の応急処置は①涼しい木陰や冷房の効いた室内に移動し、②衣類をゆるめて休む。③氷や冷たい水などで体を冷やす。④水分を補給。それでも体調が回復しないなら救急車を呼ぶ。
さらに暑さに強い体にするため「ややきつめの運動とその直後のコップ1杯の牛乳が効果的」と信州大学医学系研究科の能勢博教授。「人間は高体温になると熱が血液によって皮膚表面に運ばれて放散され、加えて血液中の水分から汗が作られ、発汗して熱を下げる。だから皮膚の血流量を増やせば体温調節機能は上がる。それには3分間ずつ速歩とゆっくり歩きを交互に繰り返すインターバル速歩を1日5回、週4日以上繰り返し、その直後にコップ1杯の牛乳を飲むといい」。牛乳嫌いならヨーグルトなどの乳製品でもジャムなどの糖分を加えればOKとのこと。
細心の注意を払って夏ゴルフを楽しもう。
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