全英オープン3日目、スロープレーで1罰打を受けた松山英樹。その経緯は多くのメディアで報道されているので省くが、松山が陥ってしまった、アマチュアもはまりやすい"ワナ"とは……。
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ペナルティについて説明を受ける松山
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全英オープンで何度も競技委員をつとめた川田太三氏は今回の一件を「コミュニケーション不足でしょう」と結論づけた。「1回目、ワーニング(警告)が出された時点で、何かしら急ぐ所作が見られればレフェリーも人間、多少のことは大目にみることになるのでしょうが、松山の場合、キャディとともにそうした明確な所作がなかったように見えました」(川田氏)
しかし、松山は、警告の後、決して急がなかったわけではない。次のホールでは急いだあまりティショットを焦り、ボギーをたたいてしまった。
また、本人は今回の"スロープレー"について「後ろが空いているのでいいと思った」という旨の発言をしている。ここに松山が陥ったワナがあるのではないか。
「前の組が空いた時には、もちろんスロープレーの対象になりますが、後続組との間隔は関係ありません。要は自分の持ち時間──1人目は打つ意志をみせてから50秒、2人目から40秒── を守れるかどうか。それに、急ぐ所作を見せたといっても、それが計測する人(ローバー)の目に触れなければ、意味がない。ローバーは人目につかないところにいる場合も多いですから」(川田氏)
「スロープレーに後ろの組は関係ない」。このことを一般アマもしっかりと自覚してプレーの進行に気を配ろう。
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