国内男子ツアーは6週間休み。そんななか開催された岩手県オープンがとんでもない災難に見舞われた。
今年で12回目の同オープンは東北では唯一の男子プロが参戦する試合。ツアーが休みとあってシード選手11名も顔を揃えた。日程は8月9~10日。前日のプロアマは滞りなく行われ、翌日の予報も晴れ時々曇り。しかし、当日、会場の八幡平CC(雫石町)を「これまで経験したことがないような大雨」と気象庁が最大級の警戒を呼び掛けたとおりの豪雨が襲った。警報が発表されたのは9日昼ごろだが、すでに豪雨になっていて試合は早々にサスペンド。ギャラリーも引き上げ、選手も宿舎に戻った。
「僕は盛岡市内のホテルだったので大丈夫でしたけど、(会場近くの)温泉に泊まっていた人もいて、怖かったでしょうね」というのは佐藤信人だ。佐藤の携帯にもエリアメールで警報が届いていた。ホテルに戻ったところでキャディが忘れ物をしたといいだし、車で20分ほどのコースへ行こうとしたが、その車内から目撃した光景は凄まじいものだったという。「低いところは川が決壊して道路は濁流になっていて、車が流されてくるんです」。各地で交通が寸断されているため、道は大渋滞。佐藤も途中で断念してホテルへ戻った。まさに「経験したことのない豪雨」だったそうだ。
明けて10日、朝方は少し雨が残っていたものの晴れ。大会は1Rに短縮して行われたが、コース整備は間に合わずバンカーはすべて修理地扱いとする処置が取られた。また歩経路が泥まみれになった数ホールでギャラリーの観戦が禁止に。試合は3人のプレーオフ
となり、片山晋呉が、松村道央と小山内護を下して優勝を飾った。
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