フジクラから9月6日発売予定のニューモデル「モトーレ スピーダー」シリーズが早くも話題に。三菱レイヨンやグラファイトデザインの新作もひかえ、シャフト戦線は熱気を帯びている。
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フジクラのモトーレスピーダー
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旧スピーダーは、2000年ごろに、フィル・ミケルソン、アーニー・エルスといった大物プレーヤーが「スピーダー757」を採用したことで、一気に知名度がアップ。アメリカでの日本メーカーのカーボンシャフトのシェアが劇的に拡大するきっかけともなった。それまで主流だったアルディラ、トゥルーテンパーなどに代わり、「スピーダー」とその後発売となった「ランバックス」に加え、三菱レイヨン「ディアマナ」、グラファイトデザイン「ツアーAD」などが米ツアーで人気が出たのもスピーダーのブレークで日本のシャフトが評価されたことが要因ともされる。
「『スピーダー』と同日に発売する三菱レイヨンの『ディアマナ W』や同社の『ランバックスTypeX』など、このところ元調子系の安定感のあるシャフトが人気になっていますが、『スピーダー』は先中調子で"走り感"を強調しているのが特徴です」と本誌連載「ギア探検隊」でもおなじみの児山和弘氏。
メーカー側も「今回の新スピーダーでは、かつての加速感はそのままに、飛距離を重視。シャフトが本来持っている挙動を活かして打つ楽しさを味わえます」(藤倉ゴム工業広報・甲斐哲平氏)と、安定感より"飛ばす楽しさ"を求める層の需要があるとする"勝算"だ。
三菱レイヨンからも「ディアマナ」の新作「W」が同日に発売。グラファイトデザインからも新モデル「GT」の次モデルで鮮やかなイエローの「MT」が発売になるという情報もあり、"シャフト秋の陣"ともいえる状況だ。
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