昨年、米女子ツアー史上最年少優勝(15歳4カ月2日)を飾ったCNカナディアンオープンでリディア・コーが連覇を達成。世界が驚愕している。
連覇は11年に全英リコー女子オープンでヤニ・ツェンが達成して以来の快挙。しかも最終日6アンダー64のベストスコアをマークし逆転。後続に5打差の圧勝だった。
同組で回った世界ランク3位のスーザン・ペターセンが、コーの快進撃を前になす術もなく自滅したのには驚き。
「自分のゴルフをしただけ。目標は5アンダーで誰かがそれより良いスコアで上がったらそれはそれと割り切っていました」と無欲の勝利を強調した16歳。
連覇を阻止できなかったプロはもはや脱帽の体で「嘘でしょ? でも素晴らしい。よくやったわ!」とソフィ・グスタフソンが手放しで褒めれば、元祖天才少女のミッシェル・ウィは「おめでとう。信じられない!!」とビックリマークを大量に入れたお祝いメッセージを綴った。
11年に当時の最年少Vを塗り替えたレクシー・トンプソンも「若手の同僚リディアが2勝目。おめでとう」とつぶやいている。
江連忠の師匠でもあるジム・マクリーンは「レクシーが16歳で勝ったとき、この記録は誰にも破られないだろうと思ったけれど、いとも簡単にコーが破ってしまった!」と感嘆の声を挙げる。
石川遼の世界最年少V記録を塗り替えたのが昨年のはじめ。以降、欧米豪での勝利に加え自国のナショナルオープン(ニュージーランド)も制し、全米女子アマにも優勝。ここ2シーズンで14回米ツアーに出場し、予選落ちなし。今季だけでトップ10に5回入り、今回の優勝で世界ランクも一気に7位へ浮上。
気になるのがプロ転向のタイミングだが、本人は「プロになるかどうかは両親や周りの人が決めること」と明言せず。もしプロなら今回の勝利で約3000万円が入るところだったのだが……? 「プロはお金がすべて。1打ごとに賞金のことがよぎってしまう。それは今の私にはツライ」(コー)。
あまりにも早く世に出過ぎたことで"燃え尽き症候群になるのでは"と危惧する声もあるが、本人がこれだけ冷静なら大丈夫かも……?
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