8月のCATレディスでおよそ1年ぶりの優勝を飾ったアン・ソンジュが次週のニトリレディスでまたも優勝。一気に低迷から抜け出した陰にはカリスマトレーナーの存在があった。
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笑顔の裏には心強いサポートがあった
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手首痛など故障に悩まされ、不調が続いていたアンが父のビョンギルさんに「もうゴルフを辞めたい」と相談したのは5月のこと。その後、父は腸の病気を患ってしまった。アンは、その原因は自分がストレスを与えてしまったからだと思い込んでいた。
1年ぶりの優勝でボロボロと流したアンの涙は父への思いの表れだったのだ。そんなアンの体のケアをしているのが、昨年まで石川遼の専属トレーナーだった仲田健氏だ。
「彼女とは、たまたま所属事務所(ホリプロ)が一緒ということで、今年から契約しました」という仲田氏。アンの体力について、「下半身や体幹は強いのですが、上半身が弱いので、ボディバランスが連動するようにトレーニングを始めました。このタイミングでそれが実を結んだんだと思います」という。
しかし、体力面以外でもその存在は大きく、トレーニングやケアの合間に「人にはなかなかいえないプライベートな話をしていました」と仲田氏はいう。打ち解けた話をするうちに「ゴルフを辞めたい」という不安定なメンタルから抜け出せたようなのだ。
「体を鍛えると、ケガを防いで、練習量を増やすことができます。それがメンタル強化にもつながります」と仲田氏。
体と精神の一石二鳥がもたらした2週連続Vだった。
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