コカ・コーラ東海クラシックで、過去5回の賞金王に輝いた片山晋呉(40歳)が、5年ぶり27回目の優勝を果たした。優勝インタビューで「復活ではなく進化」と語った片山だが、その変化はどこにあるのか?
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晋呉は燃え尽きちゃいなかった!!
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かつてコーチとして片山を賞金王に導き、友人でもある江連忠に聞いた。
「明らかな変化は飛距離でしょう。ここ数年に比べ、確実に15~20ヤードは伸びています。それは最後に優勝した5年前に戻ったというより、当時よりもさらに飛ぶようになったという印象です。そういう意味では晋呉が表現したように、この優勝は復活ではなく進化そのものです」
では、その飛距離は何が支えているのか?江連はふたつの理由を挙げた。
「ひとつ目は、徹底した体のメンテナンス。たまに電話で話をすると、『トレーニングによる体の強化と並行して、体の管理、調整も行うことで、体が思うように動いている』と喜んでいました。
ふたつ目は、高いモチベーションでしょうね。08年に永久シードを獲得し、09年にはマスターズで4位に入り、目標を見失った面もあるんじゃないでしょうか。ボクもここ数年、晋呉と話をするたびに、『勝てないヤツが勝つより、勝ったことのあるヤツが勝つ方が簡単なんだ』とハッパをかけ、闘争心を奮い立たせてきました。やはり晋呉は、日本のゴルフ界の宝ですから」
関係者によれば、ここ最近の片山は練習中、「試合で使うために、勝つために、練習している」と口癖のように言っているそうだ。最終日18番のセカンドでスーパーショットを放った瞬間、「これを打つために練習してきたんだ」と口走ったというが、江連は「晋呉らしいというか、もともと備わる一流の技に加え、心と体も再び整ってきたということでしょう」と結んだ。
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