米ツアーの開幕戦フライズ・ドットコム・オープンで松山英樹と石川遼が揃って上位をにぎわし、松山がトップ3に食い込んだ。
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練習ラウンドで笑顔を見せる2人。気心知れた同級生の存在は大きいようだ
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最終日を7位タイからスタートさせた石川はチャージ不発で21位タイに終わったが、昨シーズンに比べるとショットの精度が増しコースマネジメントにも成長の跡を窺わせた。さすが日本の若きエース2人、このままいけば近い将来、優勝の可能性も高そうだ。
とはいえ、今大会にビッグネームは皆無。世界ランク最上位は同30位の松山で、その彼がアメリカでの自己ベストを更新し3位タイに入ったのは、大健闘というよりむしろ妥当な結果ともいえる。
トッププロしか出場できない、米国選抜VS 世界選抜の対抗戦プレジデンツカップに出場したメンバーで開幕戦に出場したのは松山だけ。メジャーどころが二軍の試合に紛れ込んだ感は否めない。
そんななか、24万ドル(約2360万円)を荒稼ぎできたのは収穫だ。今シーズンからシード権は成績をポイントに換算するフェデックスカップポイントの順位で決まるが、そちらも134ポイント(石川は48ポイント)を獲得した。ちなみに昨季のシード当落ラインである125位は369ポイント。今年は試合数が増えるぶん、450ポイント前後がボーダーラインになりそうだ。松山は、その3分の1弱を1試合で稼ぎ出したのには意義がある。試合後、松山が「ホッとした」と安堵の表情を浮かべたのも、なるべく早くシードを決め伸び伸びと優勝を目指したいという気持ちの表れだった。
各試合、優勝者に与えられるポイントは500。WGC(世界ゴルフ選手権)シリーズは550ポイント、メジャー600ポイントの配分になっているが、強豪揃いの分厚いフィールドでも、今回のように上位選手が欠場した薄いフィールドでも、ポイントの差はほとんどない。その意味で、今回は松山にとって"おいしい"試合だったというわけだ。ただ急きょ、第2戦を胃炎で欠場し、現時点10月18日)で復帰が未定というのは気がかりだが……。
あまりにおいしかったのか、または、強豪不在で舌に合わなかったのか。いずれにしても、日本の若武者2人が強豪と渡り合う〝大物食い〟をファンは期待しているはずだ。
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