週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 11/12
2013/11/5更新

久保谷に続き小林も。
日本オープンで勝つにはアジアンツアーへ行け!?

 小林正則の日本オープン制覇は、アジアンツアーのホームページでも「小林、母国で勝利」と紹介された。

 その訳は、彼が同ツアーのメンバーだからだ。昨年の日本オープン覇者の久保谷健一も10、11年の同ツアーのメンバーで、今年もQスクールに挑戦している。このところ同ツアーに籍を置いた選手の活躍が目立っている。

 小林は昨年、アジアンツアーのQスクールに合格し、出場権を獲得。苦戦が続くも、日本ツアーとの共催競技パナソニックオープンで優勝。最終戦の高額賞金大会、ジョホール・オープンでも5位タイになり、賞金ランキングで4位になった。同ツアーでは今季も7試合に出場。予選通過は2試合だけだったが、そうした苦労が今回の日本オープンで花開いたのだろう。

 アジアンツアー経由で実力を開花させた"チームバンコク"(アジア組の愛称)の選手は多い。2年前のパナソニックを制した平塚哲二や、今季国内ツアーで初優勝を遂げた塚田好宣。若手の片岡大育は今季、日本とアジア両ツアーを転戦し、先日のベネチアン・マカオオープン(10月17~20日)で5位タイと優勝争いを演じるなど両ツアーのシード権をほぼ確実にした。「これからは試合を選んでいける。欧州との共催の大きな試合には出ていきたい」(片岡)

 アジアンツアーは欧州ツアーとの連携を深めた結果、メジャー覇者のE・エルスやC・シュワーツェルといった大物選手も少なくない。今年のパナソニックを制した川村昌弘も来年は挑戦を熱望。「自分にも小林さんのような経験が必要。失敗してもいいんで、2年間くらいアジア・欧州ツアーを優先してみたい」と語る。

 この声に、アジア歴の長い塚田は「川村には是非仲間になってほしい」と歓迎。「ゴルフだけでなく、いろんな経験が積める。小林も向こうで"ひでぇ経験"をしたけど、それが日本オープン制覇につながったと思う」と口にする。

 かつては外国人選手に比べてひ弱と評された日本人選手も、アジアンツアーを通して逞しくなりつつある。


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