賞金首位小田孔明、初優勝岩田寛、松村も小平も……谷口軍団絶好調
 

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週刊ゴルフダイジェスト 9/30・10/7号
2014/9/23更新

賞金首位小田孔明、初優勝岩田寛、松村も小平も……
谷口軍団絶好調

 岩田寛のプロ11年目での初優勝で幕を閉じた今年のフジサンケイクラシック。仲間に祝福を受けた感動的なシーンの中で、号泣していたひとりの大ベテランがいた。通算19勝を誇る谷口徹だ。

初優勝の岩田を出迎える谷口

「谷口さんが泣いているのを見たとき、一番うるっときました。グリーン横で待っていてくれてすごくうれしかった」と、岩田がもらい泣きしそうになったほどの涙だった。

 かつては一匹狼だった谷口だが、近年は若手と一緒に練習を行う。岩田は3年前からオフに谷口が行う宮崎合宿に参加。「考え方がすごくシンプル」と刺激を受けたことも初優勝につながった。

 今季の男子ツアーを見てみると、岩田以外にも谷口の弟子たちの活躍が目立つ。今季初戦のインドネシアPGA選手権で松村道央が通算4勝目を挙げ、中日クラウンズの初日には60をマーク。谷口から「今年で卒業らしいよ」とイジられた。

 また、ダンロップスリクソン福島で2勝目を挙げた小平智は最近のお気に入り。昨年のWGC・ブリヂストン招待に出場した際、2日連続で練習ラウンドを行うなど親しくなり、今、最も〝口撃〟を受ける選手だ。

"賞金首位"の小田孔明も谷口を慕ってきた。特にパターの師と仰ぎ、名手の技術を学んだ。今季の平均パット数1.7269は現在トップで、こんなところからも谷口塾の凄さを感じ取れる。

 他にも、川村昌弘は目をかけられている若手のひとり。昨年の初優勝後には、名古屋市内のステーキハウスで谷口からお祝いされた。普段は歯に衣着せぬ物言いの谷口だが、一方で見せる細かい気配りも慕われる要因だろう。

 そして、忘れてはいけないのが一番弟子、武藤俊憲だ。左足首を傷め、しばらくツアーから遠ざかっていたが、復帰戦のKBCオーガスタで3位タイ。武藤自身は「日本オープンに何とか出たい。それまでに勝つしかない」と2年ぶり6勝目に意気込む。

 初の賞金王を目指す小田に賞金2位で追随する岩田……。賞金王争いは、2回賞金王に輝いた経験をもつ谷口の弟子たちが繰り広げそうだ。

 
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