ローリー・マキロイが2年ぶり2度目の欧米両ツアー賞金王に輝き『最強時代』の始まりをアピールしたのも14年のビッグニュースの1つだろう。
欧米両ツアーで未勝利に終わった13年は「新しいクラブが合わないのでは?」「世界イチはまだ荷が重すぎたのでは?」などと揶揄されたが、今季のマキロイはそれらすべての悪評を吹き飛ばす快進撃を見せてくれた。
なかでも夏場の全英オープン、ブリヂストン招待、全米プロ選手権での出場3試合連続優勝は圧巻。逃げ切りVを挙げた全英ではニクラス、タイガーに次ぐ年少(25歳77日)でのメジャー3勝目を達成し、グランドスラムまでマスターズ1勝を残すばかりとなった。
年間王者(フェデックスカップチャンピオン)には手が届かなかったが賞金ランク、平均ストローク、バーディ奪取率、パーブレイク率など主要部門すべてで1位を獲得し名実ともにトップに君臨した。
前事務所との訴訟問題や婚約解消など、コース以外でゴタゴタを抱えながらの復活劇はマキロイの卓越した技術に裏打ちされたメンタルの強さを表している。
「目標は世界最強」というマキロイに、その夢はすでに叶ったのではと問うと、彼は「まだ」と首を横に振る。
「世界ランク1位になったから最強じゃない。他人との比較ではなく、自分がなり得る限りのベストゴルファーになること。だからまだ道半ば。もっとメジャーに勝ちたい!」なるほど、その志があればマキロイはさらに強くなるはず。
彼を追いかけるメンツも面白い。同世代の松山英樹をはじめジョーダン・スピースやリッキー・ファウラーetc。彼らはすでにメジャーで熾烈な優勝争いを演じている。
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