藤田寛之の専属キャディ〝梅ちゃん〟こと梅原敦氏が自身のブログで藤田の元を離れることを打ち明けた。15年連れ添った雇い主に別れを告げたわけとは?
梅原キャディが淡々と話した。
「その理由を具体的に説明するのは自分でも難しいんですよ。でも、皆さんが想像するように〝もめた〟とかそういうことじゃないんです。
藤田さんが大好きで、15年間藤田さんだけを追いかけてきたつもりですが、キャディとして成長していく上で自分の考えが変わってきたというか。この15年間で僕なりに勉強して、少しは藤田さんに意見も言えるようになってきたんです。でも、自分の主張が藤田さんにとって果たしてプラスなのかマイナスなのかわからない。もしかしたら、藤田さんはそれを求めていないかもしれない。そういう思いがここ数年、常にあって……。それで、たまに藤田さんを真っすぐ見られないときがありました」(梅原)
不惑をすぎて賞金王に上り詰めた〝遅咲き〟の藤田をずっとそばで支えてきた。そこで学んだことは「僕の宝になった」という。
「ほかのプロを担いでみると、藤田さんと違い、あまり深く考えずに打ってしまう選手が多いことに気づきました。これからは、藤田さんとの15年間で得た経験をほかの選手のために生かしたい。マネジメントや技術だけじゃなく、人間的な面も、みんなに伝えたいんです。ちょっと大袈裟だけど、藤田さんからの教えを後に続く人たちに伝えることでゴルフ界に貢献したいという気持ちもあります」(梅原)
となると、次は誰のバッグを担ぐのかが気になるところ。昨季は藤田が休みの週に、賞金女王に輝いた森田理香子のバッグを担ぎ、2度勝利に導いたが……?
「女子は森田理香子さんを担がせてもらいますが、男子ツアーも好きなので、そっちでも担ぎたいです。頭を使ってゴルフをする選手のバッグを担いでみたいです」(梅原)
藤田イズムの伝道師として、梅ちゃんの新たな挑戦が始まる。
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