試合数も観客数も減りつづけ、人気回復のためのテコ入れが急務な男子ツアー。年が明けたところで、JGTOに目下の課題を聞いてみると……。
かつて年間40試合を超えていた男子ツアーも今年は国内22試合。ツアー活性化のためにはとにかく〝スポンサー集め〟が喫緊の課題という。
「組織は若返りを図り、マーケティング部を新設し、スポンサー集めの営業力強化とともに、市場分析を徹底して進めます。また、広報も含めたメディア推進部では媒体に積極的に関わっていきます」とはメディア推進部の田中謙治氏。具体的には、スポンサーの負担を軽くするために賞金額を減額するなどの案が出ているようだ。
選手会も動いた。昨年、選手会長として八面六臂の働きをした池田勇太が再選。選手会が担う役割を担当分担制にし、サンクフル(スポンサー感謝会)担当に深堀圭一郎ら3名。大会プロアマ挨拶担当に藤田寛之ら4名など、〝よりスポンサーに謝意を伝えられる体制〟に移行した。つまりは選手会総動員だ。やっとか? という気もするが……。
そんな折も折、JGTO生みの親ともいうべき現・監事の1人、倉本昌弘が、PGA(日本プロゴルフ協会)会長選へ立候補することがわかった。
「倉本はJGTOとPGAを再び1つにする考えを持っているようです。今の状態では利点をそぎ合っていて、元の状態が〝自然〟ですから」とは倉本と近い事情通。
倉本は「PGA&JGTO主催大会専用のスタジアムコースも持ちたい」など人気回復への構想もあるといわれる。挙国一致の体制ができるかどうか、けだし見物ではあろう。
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