先々週、日米両国で普段はさほど積雪のない地域を豪雪が襲った。米ではオーガスタ・ナショナルやパインハーストが厚い雪に覆われた。日本でも多数のゴルフ場が降雪の被害からいまだに復旧できないでいる。
大雪から3日後の17日午後のクラブハウス前。積雪は60センチ強!(勝沼GC提供)
通常なら積もっても数センチの南関東もドカ雪に見舞われた。しかも、気温の低い日が続いているため、日照があってもなかなかとけない。比較的温暖な地域にある葉山国際GC(神奈川)でさえ2週間以上のクローズが決まっている。
14日の大雪で交通網が遮断され陸の孤島と化した山梨県。富士山周辺は例年この時期は閉鎖しているが、勝沼周辺のゴルフ場は年に数度降るだけの土地柄。それが今回は、「コース内は場所によっては150センチは積もったと思います」(勝沼GC渡辺一志支配人)。もちろん初めての経験だ。
多くの道路が通行不能になったため、スタッフもしばらく自宅から動けない状態が続いた。「ゴルフ場にたどり着いたのは(降雪から3日目の)17日午後でした」(同)
先週20日の段階でも管理道路とクラブハウス周りの除雪が中心で、未だに大雪が残るコース上の本格除雪はこれから。「3月早々には再開したいのですが……」と渡辺支配人は言うが、体験したことのない大雪を前に、希望を語るのが精いっぱいだった。
山梨県内のゴルフ場は、この1月は雪が降った昨年に比べ延べ入場者数が30.1%の大幅増で好調な新年を迎えた。その矢先に、見通しの立たないクローズ。この先は好天が続くことを願うばかりだ。
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