週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 4/1
2014/3/24更新

ルークも“ルーキー” も苦笑い…。
ファンの皆さん、ボールは拾わないで!

 女子ツアーが開幕し、観戦を楽しみにしているファンも多いだろう。そんななか、観戦ビギナーに気をつけてもらいたいトラブルが日米の会場で相次いだ。

 そのトラブルとは、「観客が選手のインプレーのボールを拾ってしまう」というもの。

 WGCキャデラック選手権2日目。松山英樹と同じ組のルーク・ドナルドの10番ティショットが、吹き荒れた風に乗り右サイドを突き抜け、カート道路のさらに奥に落ちた。あたりに観客がいなかったためか、そこを通りがかった4人組の若い女性のひとりが拾い上げ、喜んで持ち去ってしまった。幸い、その現場をカメラマンが目撃、彼女たちを追いかけて事なきを得た。

 一方、女子開幕戦のダイキンレディス最終日、若き飛ばし屋の渡邉彩香が同様の危機に見舞われた。7番ティショットが大きく曲がり、ボールは6番ティ付近へ。そこは通常はボールが飛んでくる場所ではなかったせいか、やはりギャラリーが競技に関係のないボールと思ったのだろう。渡邉のボールを拾ってしまった。観客の指摘でこちらも無事リプレースされたが、どちらのケースも仮にボールが持ち去られていたら、ロストボールになり、選手は1打罰のうえ打ち直すはめになっていた。「いかなる場合も飛んできたボールには一切触れないよう、運営側がギャラリーに配るスタート表に書いたり、スタートのアナウンスで注意を呼びかけています」(LPGA広報)というが……。

 注意したいトラブルがもうひとつ。キャデラック最終日には打球事故があった。タイガーの1番ティショットがロープ際で観戦する男性の頭を直撃したのだ(幸い軽傷)。

 観戦ビギナーにとって、男子プロのティショットは想像以上の飛距離。ティから300ヤード以内なら、ティが見えなくても、ショット時には必ずその方向を注視すること。

 せっかくの楽しい観戦が台無しにならないように、観戦マナーも心得て。

 
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