今年の花粉は昨年の半分以下といわれていたため、油断していた人もいるのでは? 「やっぱり今年もしんどい」とお悩み中の方へ、いまからできる対策は?
金沢耳鼻咽喉科医院の金沢致吉院長に聞くと、「いちばんの対策は、やはり花粉を体内に入れないこと。外出時にはマスクやメガネをして、花粉が鼻や目に入らないようにすることが基本です」
環境省によれば、マスクの内側につける〝インナーマスク〟をすると花粉を99%カットできるという。化粧用コットンをガーゼでくるんで鼻の下に当て、さらにガーゼを当てたうえでマスクを装着する。
とはいえ、ゴルフ歴25年の金沢先生、マスクをしてのラウンドがわずらわしいことは百も承知。そこでゴルファーにお勧めしているのが、ラウンド前の薬の服用だ。おすすめの薬を挙げてもらった。
「ゴルフ場へ行って症状が出てからでは手遅れ。毎朝、抗アレルギー剤と鼻炎スプレーで症状を抑えておいて、プレー当日、ゴルフ場に着いたらセレスタミン錠を1錠飲む。これでマスクなしでもじゅうぶんにラウンドできますよ」
抗アレルギー剤はクラリチン錠など第2世代抗ヒスタミン剤といわれるもので、副作用が比較的少ないのが特徴だ。
先週、米ツアーのバルスパー選手権では、R・サバティーニがくしゃみで肋骨を骨折したそうだが、力の入るくしゃみのしすぎで肋骨が折れるケースは決して少なくない。たかが花粉症とゆめ軽視することのないようご用心を。
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