4月1日、タイガーが自身のウェブサイトで「マスターズ欠場」を表明した。エイプリルフールのジョークでは? と訝る人多かったが腰痛の状態は想像以上に深刻だった。
先月末の31日、タイガーはユタ州でチャールズ・リッチ神経外科医の執刀により、痛みの原因である椎間板切除手術を受けていた。得意のパーマー招待を欠場し「マスターズに向け治療に専念」していたが、「回復の見込みがなく医師と相談し手術を受けることにした」のだという。
タイガーの代理人スタイバーグ氏によると「経過は良好」だそうだが、数週間の安静とリハビリが必要なため、今季メジャー初戦からの欠場を余儀なくされた。
マスターズは95年にアマチュアとして初出場して以来、タイガーが19年連続出場し続けてきた「特別な試合」。97年の初優勝時には後続に12打差をつけ『タイガー時代』の幕開けを高らかに宣言。通算4勝を挙げている虎の"好物"でもある。
08年の全米オープン以来メジャーの勝星から遠ざかり、依然として目標であるニクラスの記録(メジャー最多18勝)まであと4勝で足踏み状態が続いている。出たい、勝ちたい、というのが本音だろうが、15年間ゴルフ界をリードしてきた38歳の肉体は限界を超えていた。それでも「今は苦しいけれど、将来については明るい見通しを立てている。2つの大記録を破るのが僕の目標。それを達成するための時間はまだ残されていると思う」と引退説は一蹴した。ちなみに2つの大記録とはメジャー最多勝利とサム・スニードが持つ米ツアー最多勝利記録(通算82勝/タイガーは通79勝)。
これまで幾度となく限界説を乗り越え不死鳥のように甦ってきたタイガー。復帰は夏場以降と見られるが、とにかく一日も早い回復を祈りたい。
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