賞金トップのO・サタヤ、平均ストローク1位のイ・ボミ、昨年の賞金女王・森田理香子らを抑え、メルセデスランクで堂々の1位を走るのは、原江里菜。好調の要因は?
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試合中でも笑顔があふれる
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各試合の順位や出場ラウンド数をポイントに換算し、総合的な活躍度を評価したのがメルセデスランク。原はヤマハまでの5試合ですべてトップ15入りし、Tポイントとヤマハでは優勝を争った。
プロ2年目の08年に20歳でツアー初勝利を挙げブレークした原だが、10、11年と賞金シード陥落するなどその後は低迷。11年から森守洋プロに師事し、翌年に賞金シード復帰を果たした。その森プロは、今季の原の好調の要因をこう語る。「昨シーズンも予選落ちは3回だけで、シード選手としての力は定着してきたと思いますが、今年はいつでも優勝を争える力がついた。レベルの底上げができました」
なかでもレベルアップしたのが〝ライン出し〟。「オフに、体作りに重点を置いてトレーニングに取り組みました。ベースとなる体がしっかりでき上がったことで、女子プロではできる人が少ない、インパクトゾーンの長いスウィングをモノにし、『ライン出しショット』ができるようになりました」(森プロ)
原自身もショットには手応えを感じており、「距離感をしっかり把握できています。当たり前に聞こえるかもしれないですけど、強い選手ほどそれができる」
結果、ミスショットしても、周りからはミスに見えないレベルに。パーセーブ率1位、平均ストローク2位と数字も安定感を示している。また、技術の向上はメンタルにも好影響を及ぼし、試合中の表情にも余裕が出てきたという。
トレーニングの成果で、飛距離も「15ヤードくらい伸びた」(プロギアのツアー担当)。となれば、気になるのは待望の2勝目のXデーだ。「安定していいゴルフができるようになった。今年はケガさえなければ、復活優勝は十分期待できると思いますよ」と森プ ロ。
「お酒が好き」と公言する原が、勝利の美酒に酔う日も遠くないかも。
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