つるやオープンで優勝争いした重永亜斗夢。今季はファイナルQT1位の資格でレギュラーツアーに参戦している若手が、先日こんな言葉をもらしていた。
「QT1位でも出場権は7試合。少ないですよね……」
QTの順位はレギュラーツアーの出場資格のうちの1つ。シード権をもたない選手が出場権を求めて戦う予選会(QT)で、出場者総数約3000人と争い、重永は1位になったのだ。1位にはセガサミーまでの7、8試合の出場権が与えられる。だが、この順位はシーズン途中に2度〝リランキング〟される(セガサミー終了後とANA終了後)。それまでに好成績を残した選手が上位に浮上し、新たに次のリランキングまでの出場権を得るのが男子の特徴だ。
「リランキングするのは、その時点でいちばんノッてる選手に出場してほしいからです」(JGTO広報)
男子ツアーにはもう1つ、出場資格を左右する下部ツアー、チャレンジツアーがある。年間の賞金ランク1位になればレギュラーツアー1年間の、2~9位はリランキングまでの出場権を得る。QT1位よりもチャレンジ2~9位のほうが上位の位置づけだ。
一方、女子は──。QTはあるが、リランキングはなく、例年30位前後までに入ればほぼ全試合に出場できる。一方で、下部のステップアップツアーでは、年間の賞金ランクで与えられる出場権はない。
「女子にもリランキングを求める声はありますが、選手の声を聞き検討した結果、導入していません。QTの権利が1年間続くほうが公平で、計画的にスケジュールも組めますから」(LPGA広報)
どちらも一長一短。いずれにせよ、厳しいプロの世界であることに違いはないか。
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