サロンパスカップでメジャー初優勝した成田美寿々。最終日はフォン・シャンシャンと宮里美香のワールドクラス2人を相手に一歩も引けを取らず、公式戦を史上6番目の若さ(21歳215日)で制した。若きヒロインは、どんなオフトレを行い飛躍を遂げたのだろう?
|
リカバリー率が、向上した。
|
スウィングを見る井上透コーチによると、成田がオフに取り組んだのは飛距離アップとアプローチの強化、そして怪我をしない肉体改造だった。「1月はボールを打たずもっぱら体造り。トレーナー(安福一貴氏)が同じという関係で、斉藤祐樹投手ら早大三羽烏のプロ野球選手とともに行い、彼らと同じ量と質のメニューをこなしました」(井上氏)
特にキツかったのはダッシュで、「400メートルダッシュを8本連続でやるのですが、インターバルはたったの1分。肺が破裂するかと思いました」(成田)という。
こうしたハードなトレーニングの結果、最低限飛ばしたい250ヤード超をコンスタントに打てるようになった。「250~260ヤードでフェアウェイキープ率70%以上が米女子ツアーの水準。彼女はそのラインをクリアしています」(井上氏)
2月に入ってから球打ちを始めたが、この時は徹底してアプローチをやった。
「確実にパーを取るために、キャリー10ヤード未満のアプローチに重点を置き、グリーン周りのチッピングを毎日1時間以上費やしてきました。その結果、狙ったところに確実に落とせる精度が高まりました」と井上氏が言うとおり、ウィークポイントだったリカバ
リー率(上表)が向上している。
成田はこのハードなオフトレを振り返り、「結果が出ないとやってらんないっていうくらいやったので、やっと報われました」と笑う。勝っても負けても涙は見せないド根性娘が、賞金女王レースのトップに躍り出た。
【関連記事】
2014/1/28 連載でおなじみ湯原も江連もキンクミも…合宿はタイが大人気
2013/11/12 JリーグV争い中の浦和レッズ。ゴルフコンペが強さの秘密
2013/3/12 女子開幕カウントダウン。愛璃、詩、美寿々は何する人ぞ
|