今週はメジャー、全米オープンが開催。それを挟むように、日本でも先週の日本プロ日清カップ、来週の日本ツアー選手権とビッグトーナメントが続く。しかし、両大会を主催するPGA(日本プロゴルフ協会)、JGTO(日本ゴルフツアー機構)はこれらの大会を〝メジャー"と呼称していない。どうして?
「国内22試合ありますが、確かにその中の試合に〝メジャー〟という文言は使っていません」(JGTO広報)
とはいえ、日本オープン、日本プロ、日本ツアー選手権、日本シリーズに勝つと、前者の3試合に5年間、後者の1試合には3年間のシード権を与えている。その他の大会は同2年間なので、メジャーと呼ばずとも差別化は図られている。それなら、メジャーと呼んだほうが大会も盛り上がるのでは?女子ツアーはメジャーと言っているが……。
「メジャーという呼称は周囲やメディアが決めるもので、こちらからいうものではないと思うので……。そういっていただけるのは嬉しいことですが、特定の試合をこちらからメジャーだと主張はしません」(同)
PGA広報担当理事、三田村昌鳳氏も「当協会でも日本プロなどをメジャーと呼称してはいません。個人的には、世界4大競技──マスターズ、全米、全英オープン、全米プロ──だけをメジャーと呼んでいます」と話す。これには、PGA立て直しに奮闘する倉本昌弘会長も同調している。
「男子ツアーでは主要4試合以外の大会スポンサーに配慮しているんでしょう。男子ツアーはもっと誇りと自信をもってメジャーだと胸を張ってほしいですね」(TV解説者、岩田禎夫氏)
何はともあれ、ファンはメジャーと思って期待して観ている。それに相応しいプレーを期待したい。
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