意外なことに、世界ランク1位の選手がメジャーを制した例は、タイガー・ウッズを除けば、92年のマスターズに勝ったフレッド・カプルスが最後。以来、20年以上も誕生していない。
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スコットにかかる世界一の重圧は計り知れない!?
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現在の1位はアダム・スコット。先日の全米オープンでも当然ながら有力な優勝候補として注目が集まったし、本人もその気で臨んだに違いない。ところが、その意気込みが災いしたのか、結果は9位タイだった。
カプルス以来、タイガーしか成し得ていない〝世界1位選手の〟メジャー制覇。結局、大会前から優勝候補の本命と騒がれ、それでもきっちり勝てるのはタイガーくらいということなのだろう。タイガーはメジャー14勝のうち11勝を1位在位中に挙げている。
反対に、80年代後半~91年と94~98年にかけて合計331週もトップに君臨しながら、その間メジャーに勝てなかったのがグレッグ・ノーマンだ。96年マスターズ(2位)など何度かチャンスはあったがいずれも敗れている。
ニック・ファルドも4度、合計97週もトップに就いたが、6度のメジャー優勝はいずれも相前後した。アーニー・エルスやビジェイ・シンもメジャーをマルチ優勝したものの、1位在位期間には勝てなかった。今回メジャー2勝目を果たしたマーティン・カイマーも同様で、1位(11年2月~4月)になったのはその間のことだ。
1位の座を降りてから、ようやく全英オープンのタイトルを獲得できたのはデビッド・デュバル。反対に、メジャーに勝ち(翌日発表のランキングで)トップに立った選手もいる。12年の全米プロのローリー・マクロイをはじめ、94年全米プロのニック・プライス、タイガーも2度記録している。
さて、次の来月の全英オープンでは世界ランク1位の〝本命〟選手が見事制するのか、それとも……。
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