道路が大雨で冠水。その上を、降り積もったひょうが流れていく。まるで流氷のような光景が見られたのは、先月下旬の東京・調布市や三鷹市の一部。異常気象ともいわれる昨今、ゴルフ場でこんな状況に見舞われないとも限らない。
気象予報士の片山由紀子さん(ウェザーマップ)によると、ひょうは激しい雷雨のひとつの現象で、とくに初夏に降りやすいそうだ。しかも雷雨の多い北関東あたりに多いとのこと。ということは、今頃のゴルフ場は決して油断ができないということではないか。
先日短時間に大量のひょうが降った地域に近い東宝調布スポーツパークのショートコースでも、客がプレー中にわずかながら降ったという。ただ、ひょうへの対応策は特に準備してはいないという。
「雷と同じです。近づいたら警報やアナウンスでお知らせします」
調布からはさほど遠くはない多摩市の桜ヶ丘CCでもちょっとは降ったが、対策は雷の場合と同じという。
片山さんも言うように、ひょうは雷雨のひとつの現象なので、対策は雷雨とほぼ同じというところが多い。雷の通り道と言われる栃木や茨城などのゴルフ場でも似た状況だ。
「ひょうはほとんど降ったことがないし、降るとすれば雷が近づいてきたときなので対策も同じです」(皐月佐野GC)
では、プレー中にひょうの前兆があったとき、実際に降ってきたとき、ゴルファーはしたらいいのだろう。
「直ちに、近くの建物の中に避難することです。木の下は落雷の恐れがあるので危険です。近年では、06年に埼玉で直径38ミリのひょうを記録しており、ゴルフボール大(約43ミリ)のひょうが降ってくる可能性もありえます。とにかく避難してください」
雷と同じ。逃げるが勝ちだ。
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