伏兵、竹谷佳孝の優勝で幕を閉じたツアー選手権。歴代覇者のその後を見ると、1、2人を除いてあまり"大成"していないようだ。それは舞台が現在の宍戸ヒルズCC(茨城)になってからと思うのは穿ちすぎ?
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上から
高橋竜彦 五十嵐雄二 J・B・パク
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細川和彦、宮本勝昌、星野英正ら複数回優勝者でも宍戸で勝った後は勝利ゼロ。あとは高橋竜彦、五十嵐雄二、J・B・パクは一発屋の様相(昨年の小平智をここに入れるにはまだ早い)。
例外なのは片山晋呉、S・K・ホの2人くらいか。2人ともその後も5勝を挙げている。03年の覇者、伊澤利光は、4年後に日本プロに勝ったとはいえベクトルは下がりっぱなし。12年覇者の藤本佳則は13年にも1勝しており、"呪い"を断ち切る気配はある。
その不振の原因をTV解説者のタケ小山氏は「勝者に与えられる5年のシード権が気をゆるませるのかも知れません。(石川)遼みたいに米ツアーという目標の課程にあるなら別ですが、国内での勝利だけを目標にしている者にとって〝5年〟はホッとしすぎる面が否めないと思います」
また、「この試合がメジャーというには性格づけがもうひとつはっきりしない」という意見もある。
「メジャーの舞台には、魅せる側(プレーヤー)、見る側(ギャラリー)、作る側(コースセッティング)の三位一体、相乗効果が必要。そういう意味で優勝スコアが17アンダーまで伸びてはメジャーとはいいにくく、ほかの試合と差別化ができない。結果、誰が勝ってもおかしくないものになるのでは。1日1アンダーか2アンダーくらいの設定にすれば選手たちは高度な技術で競えるだろうし、メジャーとしての認識もはっきり表れると思います」(同)
今年優勝の竹谷には"一発屋"のジンクスを是非とも破ってもらいたい。
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