週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 7/29号
2014/7/22更新

年間50試合出場の猛者も
人気のミニツアーは“プロの矜持”

 日本男子ツアーの試合数が漸減し選手たちは試合出場に“飢えて”いるせいか、ミニツアーが元気だ。



「今年はもう23試合に出ました」by 伊藤

 最大手、ATPゴルフツアーは03年から始め、今年は45試合、1試合に80人が集まる盛況ぶり。千葉から始まりいまは関西まで手を広げている。最初AP(アシスタントプロだけを対象)ツアーとして10人ほど集まり発足したが、すぐにT(トーナメントプロ)を付け加え、現在ではプロ、アマ(学生など)、女子も参加している。

 6月のツアー選手権に勝った竹谷佳孝や小林正則、小平智、モンダミン優勝の酒井美紀も同ツアーの常連だった。かつて天才少年とうたわれた伊藤涼太もアマ時代の4年前から参戦。昨年は年間40試合に出場し、今年は50試合に参戦予定という。

「武者修行の場ですね。試合に出てこそプロ。臨戦態勢の意味でも価値があると思っています。試合に出てこそプロゴルファーですから」(伊藤)。ここで勝ち癖をつけ、レギュラーツアー参戦へ虎視眈々だ。

 人気の秘密は?  

「舞台をなるだけレギュラーツアーやチャレンジツアー開催コースにお願いしているからでは。ツアープロには練習ラウンドにもなりますからね。また、アマとプロ、男子と女子プロの交流の場ともなっています」(ATPゴルフツアー代表、鴇田勇一氏)

 そういえば、先の日本女子アマでベスト8に入った稲見萌寧さん(中3)は新人女子プロの葭葉ルミとミニツアーで技術的アドバイスをもらうなど交流を深めているという。

 日米にわたりミニツアーに参戦しているタケ小山は「ミニツアーは"にぎりっこ"の世界で、これに強くならなければプロじゃないでしょう」  

 スポンサー不要のミニツアー、これからも増えていくかも知れない。

 
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