17歳の小木曽喬くんが日本人最年少記録で制した日本アマ。大学生16人、高校生11人がマッチプレーに進んだが、社会人はわずか2人。なかでも異彩を放ったのが、男子アマ界のレジェンド井関剛義さん(43)だ。
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日本アマベスト16の43歳
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もうひとりは、小木曽くんが在籍する福井工大福井高ゴルフ部監督の福岡康文さん(40)だが、本誌グラビアページで紹介したように、部員らと技術を磨くことができた。
しかし、井関さんにはゴルフの時間がない。交野CCのキャディマスターを退職後、現在はダンロップスポーツの日本ツアー企画部に勤務。松山英樹らの試合に帯同し、今季はマスターズや全米オープン、そして日本アマ初日の2日前に終わったセガサミーと転戦。開発部も兼任し、大会直前までバタバタだったという。
ナショナルチームの後輩、小木曽くんが興奮気味に話す。「井関さん、凄すぎます。日本アマの前は、怪我をしていてほとんどボール打ってないのにベスト16ですから」
当の本人は、「練習はできなかったんですが、関西アマ、関西オープン、国体と続けてラウンドできたおかげで、試合勘だけはあったんです」
本誌連載『がんばらないで上手くなった』でおなじみの元祖カリスマアマで、サラリーマンの田村尚之さんが今年プロデビュー。9年連続でナショナルチームのメンバー入りした井関さんは、今やアマチュア界の大重鎮なのだ。
「僕や井関くんがメンバーのころは、若い選手たちにいい意味でニラミが効いていたと思う。スコア至上主義のなかで、スロープレーを指摘したり、モノを言える選手として、井関 くんには、またメンバーとして頑張ってほしい」(田村)
日本アマチャンピオンや松山ら、プロアマ問わず若い世代を引っ張るサラリーマンアマの活躍に今後も注目したい。
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