ローリー・マクロイが全英オープンで完全優勝を飾り、グランドスラムに王手をかけた。「気持ちはもうマスターズ」というマクロイを取り巻くもろもろをまとめてみた。
25歳で4大メジャーのうち3つを制したのはニクラス(23歳)、タイガー(24歳)についで3番目の年少記録。史上6人目のグランドスラマーに向け、あとはグリーンジャケット=マスターズを残すだけとなった。
「もちろん勝ちたい。メジャーに勝ち続けられる選手になりたい」と勝つ気満々の本人。
しかし彼には苦い思い出がある。3年前(11年)のオーガスタ、最終日を4打リードで迎えながらサンデーバック9に大崩れ。 15 位タイに甘んじたのは記憶に新しい。以来40位(12年)、25位タイ( 13 年)、8位タイ(14年)と優勝争いに絡んでいない。
だが「あのときの自分とは違う。あの試練を経て練習の量も質も経験も精神的なものも変わった。いままたゴルフをはじめた頃の情熱が甦っている。寝ても覚めても世界のベストプレーヤーになりたいと思っている」とスランプを乗り越え逞しさを増したことを強調するマクロイ。
全英の最終日を同組でプレーした同じ年のリッキー・ファウラーは「間違いなく(マスターズに)勝つだろう」と太鼓判を押す。その理由は「オーガスタと彼のゴルフの相性の良さ」。最近ことに磨きがかかった飛距離とショットの精度、ショートゲームの豊かなイマジネーション……。どれをとってもオーガスタにおあつらえ向き。重圧に打ち克ちグランドスラムを達成したとき、本当の意味でマクロイ時代の到来となるはずだ。
マクロイ親子荒稼ぎ
ところで今回、母・ロージーさんが初めて息子のメジャー優勝を見届け涙の抱擁を果たしたシーンが話題になった。仕事を3つ掛け持ちして愛息を育てた賢母。しかしその母以上に注目を集めたのが父ゲーリーさんだ。というのも04年に「10年以内に全英オープンでマクロイが優勝する」というブックメーカーの賭けに200ポンドを投じており、今回その配当10万ポンド強(約1700万円)が彼の懐に入ると報じられたから。
他にも05年にゲーリーさんの友人3名がその賭けに勝っており、なんと総額3000万円以上が支給されるのだとか。それを聞いたマクロイは「賭けていたことは知っていたけど『頼むよ』なんていわれたことはない(笑)。ちょっとしたボーナスが入って皆喜んでいるんじゃないかな」。
ちなみにマクロイが今回獲得した優勝賞金は166万ドル強(約1億7000万円)。4日間で2億近く稼げば、数千万を「ちょっとしたボーナス」といってもおかしくないか。
元カノも同週に復活優勝!
じつはマクロイ、今年はプライベートでも大きな変化があった。新年早々元テニスの世界ナンバー1、C・ウォズニアッキと婚約、披露宴の招待状まで発送しながら5月下旬に婚約を解消し、心機一転「ゴルフに打ち込む」と宣言していた。
だが早くも同郷のセクシーモデル、ナディア・フォルドさんとのデートが報じられるなど華やかな話題を振りまいている。で、別れたお相手ウォズニアッキはといえば、全英と同時期に開催されたイスタンブール・カップで復活優勝を飾り、こちらも新たな一歩を踏み出した。
別れた直後は「リバプール(全英)でガンバって。もう私は(マクロイと)一緒にコースを歩くことはないので」と悲しいツイートをしていたウォズニアッキだが、キャリア22勝目に満面の笑みで「最高!」。
2人の前途に幸多かれ!
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