全米プロで予選落ちしたタイガーが世界ランクトップ10圏外に去った。昨年5勝を挙げ同ランク1位に返り咲いたが、今年5月その座をA・スコットに譲って以来ズルズルと後退。今後の見通しは不透明だ。
全米プロ開幕直前の水曜日に自ら運転する車でフラリとバルハラGCに現れたタイガーに周囲の誰もが「えッ? 出るの?」と目を疑った。
前週に行われたWGC?ブリヂストン招待では最終日に「3月に手術したのとは別の箇所の腰の痛み」を訴え途中棄権。「復帰が早
すぎたのでは?」という憶測が流れたが、出場が危ぶまれた全米プロへはなぜか強行出場。予選ラウンド2日目の朝には「練習場で球を打っているときに、もうひとりの自分が"出ないほうがいい"と囁いたけれど、最後までやり抜くべきだと思った。その辺は頑固なもんでね(笑)」と語っていた。
プロ入り後メジャーでの予選落ちは4度目。キャリア通算(世界)12度目だが、今回は勝ったマキロイに予選の段階で15打差をつけられた。
まったく良いところのない13~14年シーズンを象徴するような結末。今季は出場7試合中予選落ち2回、棄権1回、最高位は25位と散々。
フェデックスカップのポイントランク218位とプレーオフシリーズの出場権も逃した。残るはライダーカップだが「タイガーの健康が戻り戦えるならキャプテン推薦する」とトム・ワトソン主将がいう一方で「自ら辞退してワトソンをラクにさせてあげてほしい」(ポール・エージンガー)という声も。
まずは体を直すこと。長年の肉体疲労により"ガタ"がきた体のケアに専念すべきではないだろうか。
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