週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 9/2号
2014/8/25更新

まさに「青天の霹靂」
晴れていても雷は落ちる、を肝に銘じよう!

 高校野球の試合中、マウンド上にいた投手に雷が落ちて死亡するという痛ましい事故が起きた。上空は青空が見えていたのに、雷が落ちたという。ゴルフ場で雷が鳴ったら、青空でも早く逃げるべき?

 青空なのに雷とは信じにくい話だが、「ある特定の方向にだけ青空が見えて、たぶん背後には雲が広がっていたのでは」と、当時の状況を推測するのは大阪大学大学院工学研究科・電気電子情報工学専攻の牛尾知雄准教授。

「音の伝わる範囲が10キロくらいで、積乱雲の大きさも10~20キロなので、雷が聞こえれば積乱雲の近く、落ちる範囲に自分がいるということなんです」。ゴルフ場では、雷が聞こえたら、すぐに避難行動に入りたい(※別表参照)。

 最近では、多くのゴルフ場が雷鳴より先にレーダーでいち早く感知している。20~30キロ圏内に発生した雷でも察知できるのだ。キャディがいればすぐに無線で、プレーヤーに周知できる。しかし、最近は、セルフプレーが一般的。プレーヤーはどう対処すればいいか?

 ゴルフ場コンサルタントの菊地英樹氏は「セルフでも最近はナビがついたカートが多いので、雷をカートを通してプレーヤーに警告できます。避雷小屋の案内をしてもらえることもあります。ただ、レーダーも案内もないコースも一部あるので、スタート前に雷の案内について、マスター室で確認したほうがいいでしょう。雷から身を守るための危機管理です」

 いまの時期は1年でも雷が多い時期とされる。「青天の霹靂」にならないよう、対処法を覚えておきたい。

 
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