1年で世界のゴルフ勢力図は大きく変わる。1年前のいま頃の世界ランキング1位だったタイガーは現在29位。代わって目下ナンバー1はローリー・マキロイ。激変するランキング模様を検証すると…?
13年の末に世界ランクベスト10に入っていた選手のうち14年末も10位以内をキープしたのはマキロイのほか、H・ステンソン、A・スコット、J・ローズ、S・ガルシアの5人。あとの5人は圏外から浮上したニューフェース(返り咲きを含む)たちだ。
なかでももっとも躍進したのがR・ファウラーで、1年で40位から10位にジャンプアップ。現在4位のB・ワトソンは1年前28位だからマスターズ(2勝目)効果は大きい。
さらに11位から8位へわずかながら順位を上げたのがJ・デイ。そしてダンロップフェニックスに初来日した21歳のJ・スピースが22位から9位に浮上し世代交代を印象づけた。
ただひとり19位からトップ10圏内(7位)に返り咲いたのが藤田寛之と同じ年で45歳のJ・フューリック。14年は優勝こそなかったが、2位に4回入り、賞金ランクは3位に食い込んだ。まさにアメリカ版中年の星といったところ。
だがフューリックが輝く一方でベテラン勢は厳しい現実を突きつけられた。M・クーチャーは7位から11位へ、P・ミケルソンは5位から13位、Z・ジョンソンが9位から18位へ、S・ストリッカーが8位から41位と軒並み順位を落とすことに。
ベテランに翳りが見えた分、20代のマキロイ、デイ、スピース、ファウラーが主役に躍り出たのが14年シーズンの特徴。世代交代を象徴するプレーヤーのなかにはもちろん松山英樹の存在も。少しでも成績が出ないとあっという間にランキングを転がり落ちるなか、松山は1年で23位から7ランクアップの16位と好位置をがっちりとキープ。1年後は是非トップ10入りを目指してもらいたい。
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