「異常気象」がもはや異常ではなくなりつつあるが、気象予報士・森田正光氏によれば、局地的な大雨や落雷をもたらすゲリラ雷雨は、今年も去年以上に増えそうだという。ゴルフ場で見舞われたらどうすればよいのだろう?
七夕の日に運用開始した気象衛星「ひまわり8号」は、高解像カメラ搭載や観測チャンネルの増加などにより、台風や集中豪雨をもたらす雲などの動きや発達過程を詳細に把握できるようになった。
「当然、予報精度は飛躍的に上がり、ゲリラ雷雨などもより細かく正確に見つけやすくなります」(森田)。ゲリラ雷雨はヒートアイランド現象などがもたらす局地的な上昇気流により積乱雲が急激に発達、そこに上空の寒気が流れ込んだときに発生する。地形的には積乱雲や山沿いで発達しやすいため、群馬や栃木のゴルフ銀座と呼ばれる地区は"雷銀座"にもなっているのだという。
ではラウンド中に遭遇したらどうするか。自身、大のゴルフ好きでもある森田さんによれば「一にも二にも頑丈な建物(避難小屋を含む)に逃げ込むこと。近くに建物がなければ①樹木のそばから離れる②ゴルフクラブを持たない③傘をささない④最悪の場合はバンカーなどの窪地で姿勢を低くして雷雲が過ぎるのを待つ、だそう。ついでにいえば乗用カートは避難場所としては最悪。「人体が露出しているのでカートに落ちた雷は通電性のいい人体を経由しようとしてかえって危険です」(同)。同じ理由で建物の軒下もダメ。雷鳴が聞こえたら5キロ以内に積乱雲があり、積乱雲はふつう20分前後で移動するので、雷鳴が聞こえたらとにかく建物の中に避難し、30分から1時間ほどプレーを中断するのが最善といえるだろう。
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