タイ選手が米女子で初V、タイゴルフ躍進の秘密とは
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2016/05/31号
2016/05/24更新

タイ選手が米女子で初V
タイゴルフ躍進の秘密とは

 米女子ツアーのヨコハマタイヤクラシックで、20歳のアリヤ・ジュタヌガンが優勝。タイ勢初の米ツアー勝者となった。

タイ勢 初VのA・ジュタヌガン

「実は、ここ数年のタイのゴルフのレベルの上がり方は目をみはるものがあります。アリヤ選手のほかにも世界ランク上位に入ってきています」とは、タイのゴルフ事情に詳しい吉岡徹治氏。同じく事情通の井上星一郎プロによると「タイは2014仁川アジア大会で女子チームが優勝。その選手強化に大きく関わったのがタイ人として初めてLPGAをプレーしたビーラーダプロです。彼女は、NCAAで個人優勝するなどトップアマとしても活躍して、LPGAでもプレーして帰国後、米国のゴルフ経験を生かして若いタイ選手を指導。以来、タイのレベルは飛躍的に向上しました」という。さらに「タイの大企業がジュニアからプロまでサポートするシステムが構築されているのも一因」と吉岡氏。

 また、女子の国内ツアーは年齢制限がなく「通信制高校で勉強しながらプロ生活をする選手も増えています。ナショナルチームに入るようなエリートジュニアには最高レベルのサポートがある」と吉岡氏。さらに「タイでは英語を初等教育から学びます。外国人居住者も多いので、中学を卒業するころには英語や外国人に抵抗がなくなり、アジアや欧米へのチャレンジもしやすいのです」

 女子だけでなく男子もキラデク・アフィバーンラトやトンチャイ・ジェイディなど世界ランク50位以内の選手が若い選手の目標になっており、女子でも、アリヤ、ポルナノン・ファトラム、アリヤの姉モリヤの3人が100位以内に名を連ねている。「日本や韓国や台湾の選手を超える選手層とレベルの高さを感じます」とは、井上プロ。

 今年はタイ選手に注目!  

 
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