一国の大統領がありとあらゆる事柄をツイッターで発信する時代。ゴルフ界ではその流れに逆行するかのように世界ランク4位のローリー・マキロイが、自らのツイッターを封印すると宣言し話題になっている。
ことの発端は全米オープンでマキロイが予選落ちを喫した直後のこと。かつて「世界でもっとも美しいスウィングの持ち主」と称された全米プロチャンピオンのスティーブ・エルキントンがツイッターでこうつぶやいたのだ。
「マキロイはゴルフに相当飽きているようだ。タイガーもいないし、メジャーには4勝しているし、銀行には1億ドル(100億円超)あるし……」
この文面にカチンときたマキロイは「2億(200億円超)は下らないね。"退屈してる"28歳にしては悪くないでしょ」とつぶやき返し、物議を呼んだ。
「メディア関係者や一般の人のつぶやきだったらスルーしたけれど、メジャー王者のひとりでもある人のツイートだからね。ゴルフを生業にすることがいかに大変か、知り尽くしている同業者の声には反応せざるを得なかった」とマキロイ。
本人によると5回ほど書いては消し、書いては消しを繰り返し、最後に決断し投稿したというが、しばらくして自らの行為をひどく後悔。新婚の妻エリカさんに携帯を渡し「パスワードを変えてほしい。新しいパスワードは僕には教えないで」と頼んだのだという。ソーシャルメディアに振り回されるのはもうたくさん、という意思表示の表れか。「誰が何を書き込もうが関係ない。そういう自分になりたい」(マキロイ)
連覇がかかったアイリッシュオープンでは、初日に大叩きして連覇を逃したが、「まだメジャーは2つ残っている。全英も好きだし、2勝している全米プロも今年は米ツアーで僕が初優勝したクエイルホローCで開催されるしチャンスはある。今はSNSに煩わされている場合じゃない」
"やんちゃな問題児"といわれたマキロイももうすぐ30歳。そろそろ"オトナの強さ"を見せつけてほしい。
【関連記事】こちらも注目です!
2017/06/05 マキロイがシーズン中にクラブ全とっかえ。うまくいく?
2016/09/06 “優良物件”マキロイの実家にクラブが山ほど届いている!?
2015/02/17 マキロイ、スッキリ!「10時間」で裁判和解
一覧へ戻る
|