緑化促進会がゴルフサミット脱会のナゼ
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2018/01/23号
2018/04/23更新

緑化促進会が
ゴルフサミット脱会のナゼ

 ゴルフ関連団体で構成される「日本ゴルフサミット会議」から公益社団法人・ゴルフ緑化促進会が脱会。その理由、そしてそもそも緑化促進会とは……?

ゴルフサミット会議は「ゴルフ活性化」や「ゴルフ場利用税廃止運動継続」などをテーマに、20年前に組織され、17年は17団体、800人が活動していた。同会議を組織したのは今回脱退した緑化促進会の大西久光会長その人だ。「すべてが形骸化して、モチベーションをなくしたと感じたからです。例えばゴルフ場利用税は昨年も廃止ならず。緑化促進会は全廃ではなく減額の可能性を提案しましたが、JGA(日本ゴルフ協会)は全廃を変えない。そもそもJGAは"徴収する側"ですから、お題目だけ唱えているとしか見えません」(大西氏)。

ちなみに「ゴルフ緑化促進会」とは……。JGTO副会長なども兼務する大西氏が会長を務める同会は1976年、ゴルフ場乱開発によって自然破壊が行われたとして、その緑化のために設立された。会員コース(現在73コース)を募り、ゴルファーから緑化協力金として50円徴収、45円を同会に収める方式。14年までに104億4077万円、延べ2億882万人が応じた。その後、同会は一定の役目を果たしたとして、ゴルフ場では松くい虫対策に腐心している。1本切るごとに2万円、20本まで助成金を負担する。また東大千葉演習林で研究された松くい虫に強い苗を配布もしている。ゴルフ場以外では東日本震災復興のため、防風林復活を始め、被災地の緑化に務め、最近では熱中症対策のためのミネラル水の配布なども行っている。

 
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