5歳で初めて世界ジュニアゴルフ選手権に出場し、10歳以下の部で7位に入った。その後も同大会に毎年出場し、8歳(小3)の時に初優勝。大好きだったタイガー・ウッズの記録に並び、初めて泣いたという。それっきり、嬉し涙は流していない。
記録が掛かると燃える。中1で日本ジュニアに優勝し、同年のリゾートトラストレディスで史上最年少となる12歳9ヶ月での予選通過を記録した。2004年(中3)までに世界ジュニアで5度の優勝を飾るなど、打ち立てた記録は枚挙にいとまがない。
転機はあった。高校入学に際し、大好きな名古屋を離れなくてはいけないという選択に迫られた金田は、本気でゴルフを辞めようと思ったという。運動会に出られなかったり、友達の誕生日会に行けなかったりと、小学校からずっと、みんなが遊んでいる時に自分はゴルフをやっていた。ゴルフだけの生活は嫌だ。明日言おうと思っているときに、突然父親が倒れた。「こんなんじゃダメだ。ここで辞めても私には何も残らない」。その時、ゴルフを続ける決意を固めた。
派手な外見からマスコミに登場する機会も多い。私生活に関しては、「自分の立場が分かっていなかった」という反省も見せるが、ゴルフに関しては別だ。05年の日本女子オープンでは、グリーン上で球をリプレースする際に前に置いていると指摘され、2打のペナルティを課されたが、本人は潔白を主張し、「なぜ!?」と憤慨した。その試合では、意地のローアマを獲得した。
満を持して今年のプロテストに挑むが、「あと5年、4年、3年と思っていたらもう今年で。焦りますね」と、さすがの天才少女もプレッシャーは隠せない。それでも、「悔しい思いをしてきたから、結果を出したい」と、強い思いを口にする。「今年は初めて友達にも目標を宣言しました」という金田。自身にプレッシャーを掛け、目標達成に邁進する。