進入路を進むと、大きなログハウスがすぐ目に入る。「初めての方は、皆さんびっくりされます。この木はどこ産だとか、質問も多く承りますね。特に男性は、ログハウスに一種の憧れみたいなものを抱くようで、山小屋に遊びに来たような雰囲気があると言われますね」(副支配人・大塚文智氏)
木材はカナダ産。同GCは平成6年オープンだが、木はまだ生きているそうで、樹液がでるものもあるという。いずれにしても自然との調和、雰囲気は最大のセールスポイントである。ただし、このハウスの場合、もうひとつ特徴がある。それは、ロッカーや浴室、コンペルームの地階部分は鉄筋コンクリートだということ。圧倒的なスケールの大木が印象的だが、着替えや汗を流す場所を地下にすることで、プレー前、あるいはプレー後に、自然の中で過ごすひとときとのメリハリをつけている。
コースへは地上のログハウス部分から出入りすることになるので、ロッカーや浴室へは階段の上り下りが必要だが、動線は単純。セルフ化を見据えての設計でもある。また、レストラン棟は、フロント・ロビー棟とウッドデッキで区分けされており、フロント周りのざわつきも伝わらない。プレーの精算を済ませてから、ゆっくりとレストランで寛ぎ、そのまま帰ることも可能である。