富士、大島の36ホールのうち、大島コースを2002年10月より、完全セルフ・2人乗り乗用カーによる1Rスループレーというシステムに切り替えた。かつて、ステータスシンボルとまで言われた川奈ホテルの重厚感からすると、極めてカジュアルなプレースタイルである。今年4月に新設したビジターハウスはこの大島コースをプレーする、外部客用のハウスである。
「傾斜地にあるため、3階建てとなりましたが、基本的には外来の人を迎えるためのハウスですから、動線は重視しました。そのためにも、エレベーターは不可欠ですね。あとは、建物ではありませんが、駐車場を広く取ったことですか」(支配人・梶川文彦氏)
確かに建物の中心にエレベーターがある。フロントで受け付けして乗り、1つ下がってロッカーで着替え、もう1つ下がってシャトルバスでコースへ。プレー後は着替え・食事をして再び、フロント前に上がって、精算して帰る。この間、エレベータを活用すれば、ハウス内の移動は至って簡単、スムーズ。地元や伊東の温泉旅館の宿泊客を考えて、風呂もシャワーのみ。レストランもカレーやサンドイッチなどの軽食のみで、このハウスでは調理はしないため、厨房も存在していない。事務所がないことを除けば、これで通常のクラブハウスとしての機能を十分に満たしている。ちなみに、このハウスは5人で運営できるようになっている。