最新ゴルフクラブからプロのクラブまで
ゴルフが上手いプレーヤーは当然クラブにもこだわる。侍にとって刀は命というぐらい、ゴルファーにとってクラブは命なのだ。 アマチュア大会の上位選手のクラブを参考にして、自分のクラブセッティングのレベルアップに役立てていただきたい。
茨城県にある大利根カントリークラブ東コースで行われた、第一回「GDO関東シニアオープンゴルフ大会 PGAフィランスロピーカップ 決勝大会」。今大会に出場したアマチュアゴルファーの中でトップ10入りを果たしたゴルファー9人にクラブセッティングの調査を行った。 出場した選手のクラブを取材してみて感じたのは、体力的な問題でシャフトをカーボンにするなど軽量クラブが多いのかと思いきや、軽量スチールなどを入れ振り切れるギリギリの範囲でセッティングをしていることだ。数人に聞いてみると、急激に重量を落とすと、筋力が衰え次第に飛距離が出なくなることを恐れていた。同年代のゴルファーは、クラブセッティングの参考にしてもらいたい。また、懐かしの名器を今でも使用しているゴルファーもいるので、その点にも注目したい。
(※敬称略)
名門「東京ゴルフ倶楽部」で開催されたダブルス大会。コースはプレーエリアが広く、逃げ道も用意されており、プレーヤーのレベルどおりにスコアが繁栄される正統派なコース設計。砲台グリーン、グリーン上がすこぶる速いことから、コース攻略の鍵はアプローチとパッティングにあった。 今回決勝に集まったのはシングルの腕前を持つ選手たちばかり。各選手のクラブセッティングを調査してみると、ドライバーは「ブリヂストン」がダントツの使用率。アイアンは「タイトリスト」の使用が目立った。また、ウェッジは今年発売された「キャロウェイ」の使用率が増えており、パターは「オデッセイ ホワイトホット XGシリーズ」の人気が高かった。 今回、アンダーが飛び出すハイレベルな大会で、上位に食い込んだ5チームにクラブセッティングの取材をさせてもらった。やはり、上位に入った選手たちは、上達する上でクラブ選びも重要な要素と考えており、自分のスイングに合ったシャフト、スペックを追求している。プロフィールも記載しているので、自分に似た選手を探し、クラブ選びの参考にしてもらいたい。
シングルハンデの腕前を持つアマチュアが集結。中にはプラスハンデを持つ選手もおり、非常にハイレベルな大会となった。出場選手のクラブセッティングを調査してみると、ドライバーに関しては、「ナイキ サスクワッチ」、「ブリヂストン ツアーステージ X-ドライブ」、「ダンロップ スリクソン」の使用率が高かった。また、リシャフト率も高く、「フジクラ ランバックス」、「グラファイトデザイン PTシリーズ」が人気を集めていた。 そして、今回の開催コースの「太平洋御殿場コース」は、毎年国内男子ツアー「三井住友VISA太平洋マスターズ」が行われている名門コース。トータルヤーデージが6,869ヤードあり、グリーンもラインが読みづらいトーナメントコースだ。このコースを攻略すべく選手たちは、ロングアイアンを抜き、フェアウェイウッドやユーティリティを入れたセッティングが多く、ウェッジに関してもロブ用に1本多く入れたり、ロフト角をいつもより大きいものに換えるなど、高くボールを上げて、グリーンに止められるように工夫が見られた。
このクラスは、スコアの変動が激しく、調子がいいときには80台前半のときもあれば、悪いときには100〜110を叩いてしまうゴルファーたちだ。競技ゴルフは一発本番の真剣勝負。安定したスコアが出せるよう、最新のクラブや、ユーティリティを多用するなど、やさしいクラブセッティングで挑む選手が多く見受けられた。そんなゴルファー人口の中でも一番厚い層の大会を勝ち抜いた、トップ10人のクラブセッティングを取材した。 ドライバーに関してはアスリート向けのクラブの使用率が高く、「ツアーステージ X-ドライブ」、「ダンロップ スリクソン W-404」、「ナイキ サスクワッチ ツアー」といったところ。また、夏のラフ対策として、ウッドを1本減らして、ウェッジを1本増やしている選手もいた。 ちなみに弊社のサービス「スコア管理」で、このレベルのクラブ傾向を調べてみると、「テーラーメイド r7クワッド」、「プロギア TR DUO」、「ブリヂストン ViQ」、「ダンロップ ゼクシオ(2004年モデル)」などが人気を集めていた。同レベルでも、大会に出場するアスリートゴルファーと、ゴルフを楽しむ一般ゴルファーとでは、使用するクラブが異なる傾向にあることが判明した。