国内、アメリカ、ヨーロッパの最新ゴルフニュースやギア情報が満載！

Q.効果のほどは？

A.『障害物を置いた練習法の進化形』
米国ツアープレーヤーの約95％の選手がこの軌道、という謳い文句を掲げる練習器具。スイング軌道を正す練習法として、打つボールの手前と先に障害物を置いて、それに当たらないように練習する方法がありますが、これは、それを進化させたものといえます。チューブ状のゴムが、正しいスイング軌道のガイドになるように配されていて、これに当たらないようにショットの練習を重ねることで、正しいスイングアークに導くというものです。ミスショットでは、クラブヘッドがゴムに当たるので、自分でミスを1打1打フィードバックできます。なかなか良くできていますね。

Q.即上達する方法を教えて！

A.『ハーフスイングの素振りから始めましょう』
アドレス、そしてスイング始動のときの動きを見れば、この人はどんなショットを打つのか、私には一目瞭然です。下半身から上半身へと、順番に捻転され、最後にクラブヘッドが持ち上がるというのが理想。パワーヒッターのような重いクラブを使えばその感覚がわかります。この練習器具を使うと、手でインサイドに引き上げたりするような始動では、テークバックで、いきなりゴムの障害物に当たることがわかります。まずは、ハーフスイングでこの練習器具の障害物に当たらないようにする練習から始めて、それを自分の定規にし、徐々にスイングアークを広げていくのが、上達の近道です。
 
⇒もっと詳しく見る

Q.誰が使うと効果的？

A.『ある程度スイングのできた中上級者向け』
本体の上部は、固いアクリル板なので、初心者がこれをいきなり使うのは避けた方が良いかもしれません。ダウンスイングが大きくブレれば、板の端を叩いて手首を痛める可能性もあるからです。初心者ならハーフスイング程度にとどめ、フルスイングで練習するなら、やはり中上級者から使うのが良いでしょう。障害物はインパクトゾーン周辺だけですが、その練習効果はスイング全体に波及します。テークバックでインサイド気味に引く癖、ダウンスイングでややアウトサイドから入る癖など、ちょっとしたスイングアークのブレがあれば、すぐにゴムに当たります。カラフルデザインで理想的なスイング軌道を視覚的に焼き付ける効果もありそうです。

Q. 使用上の注意点は何？

A.『手先だけで軌道を合わせては行けません』
クラブヘッドが障害物に当たらないように、小手先だけで軌道を合わせるような使い方では、正しいスイングは身につきません。しっかりと脇を占めて、上半身がワンピースになったスイングを心がけ、ゴムに当たらないようなコツコツと練習を重ねましょう。モメンタス パワーヒッターとの併用なども、理想的なスイング作りに効果的だと思われます。

1959年生まれの東京都出身。中学2年生でゴルフを始めて以来、上達のための様々な工夫を実践。日本大学ゴルフ部に進み、アマチュアとして日本オープンに出場。プロ転向後もツアーで活躍。ティーチングに専念してからは経験を活かし後進を指導。愛弟子に'07日本女子アマを制した大学生の綾田絋子さんを始め、多数のトップアマチュアから師事される超多忙プロ。自身も日本オープンでの再起を目指して奮闘中。