「せっかくの機会ですから、ゴルファーの方にお勧めの朝食をご紹介しましょう」。東京・中央区のマンションにあるキッチンスタジオを訪ねると、寺田さんはエプロンを締めながらそう切り出した。
どんな凝った料理が出てくるのだろうかと思ったが、キッチンの上にあった材料は、バナナ、ヨーグルト、ピーナツバターの他は、8枚カットの食パン1斤だけ。
「ゴルフの朝は、なにかとあわただしいですよね。ボクの知り合いのゴルファーは、ゲンを担ぐと言ってましたが、朝からカツでは重すぎますよ」。そう笑いながら、大さじ2杯ずつのヨーグルトとピーナツバターを混ぜ合わせ始めた。
そしてバナナを5ミリ程度にスライスし、混ぜたヨーグルトとピーナツバターをパンに塗り、その上にバナナを並べ、もう一枚のパンで挟み、3つにカット。彩りにパセリに似たチャービルというハーブを添えてできあがり。ほんの2、3分。取材の我々に振る舞ってくれた。