連載企画Vol.3 簡単

料理研究家 寺田真二郎さん

ゴルファーズ・サンド

「せっかくの機会ですから、ゴルファーの方にお勧めの朝食をご紹介しましょう」。東京・中央区のマンションにあるキッチンスタジオを訪ねると、寺田さんはエプロンを締めながらそう切り出した。

どんな凝った料理が出てくるのだろうかと思ったが、キッチンの上にあった材料は、バナナ、ヨーグルト、ピーナツバターの他は、8枚カットの食パン1斤だけ。

「ゴルフの朝は、なにかとあわただしいですよね。ボクの知り合いのゴルファーは、ゲンを担ぐと言ってましたが、朝からカツでは重すぎますよ」。そう笑いながら、大さじ2杯ずつのヨーグルトとピーナツバターを混ぜ合わせ始めた。

そしてバナナを5ミリ程度にスライスし、混ぜたヨーグルトとピーナツバターをパンに塗り、その上にバナナを並べ、もう一枚のパンで挟み、3つにカット。彩りにパセリに似たチャービルというハーブを添えてできあがり。ほんの2、3分。取材の我々に振る舞ってくれた。

超手軽に作れて、抜群に美味しい

味は、材料からみなさんもイメージできると思うが、実際は想像以上に美味しい。ピーナツバターはヨーグルトでしつこさが緩和されてまろやかになっていた。バターの風味にヨーグルトの酸味が重なり、そのあとからバナナの甘さが追いかけてくる。

このサンドはどんな名前だろうか、と尋ねたら名前はなかった。ピーナツバターとヨーグルトとバナナのゴルファーズ・サンドとでもしましょうか、というと寺田さんは「そうですね」とあっさり同意してくれたので、これが正式名称だ。

寺田さんは、テレビの料理番組にレギュラー出演し、雑誌やイベントなどで活躍中で、10代から40代半ばの主婦や男性などに抜群の人気を誇る売れっ子料理研究家。

材料は近所のスーパーで入手できるもので、料理法もどちらかというとシンプルなのが寺田流。しかし、誰でも簡単にできる料理を教えるだけで、そんなに人気が出るのだろうかと思ったが、やはりそれだけではない。

ゴルファーズ・サンドをつくる過程を見ていたから簡単にできるとわかったが、いきなり出されて食べていたらどうやってつくったのだろう、特別な調味料が入っているのだろうか、と思ったはずだ。しかも、ゴルファーズ・サンドの価値は、材料の選択理由にも隠れていた。

ゴルファーのための栄養がぎっしり

バナナは低カロリーで高タンパク。長時間持続するエネルギーの元となり、脳の活性化や集中力アップ効果もある。ヨーグルトは、バランスを整えて消化を助ける。酸味が食用を刺激しますから寝起きでも食べやすい。ピーナツは貧血予防や記憶力アップ効果があり、生活習慣病にもいいビタミンがストレスを和らげるのだという。

手近な材料で簡単につくれて、美味しいだけでなく、まさにゴルファーのための実力を備えた朝食だったのだ。そして、オレンジジュースや野菜ジュースと合わせればさらにバランスがいいという。

「料理は毎日のことなので、簡単で美味しいものが一番です。少ない材料で美味しくつくる、栄養バランスもとれている。市販品を利用しても一手間かけてオリジナリティとレベルアップを図る。面倒くさがりを感じさせない料理がボクの得意ですかね」。

どこにも力みが感じられないが、このゴルファーズ・サンドが都心の一流ホテルで他の豪華な食材を使った料理と一緒に並んでいても誰も不思議に思わないだろう。

機能と両立した「やさしさ」はゆとりを生む

私たちは、ゴルフクラブで「やさしい」というと、クラブとしてのパフォーマンスをやさしさと引き替えにしているのではないかと疑うことがある。しかし、やさしく打てる、簡単に打てることと機能や性能が両立していることもあるのだ。

やさしさが使う人のモチベーションを高め、自分の中のパワーをしっかり引き出すことにつながることもある。

寺田さんがつくってくれたゴルファーズ・サンドは、イージーな調理法でありながら味や栄養をきちんとハイレベルにバランス。しかも料理をつくることが全く体力や時間の負担にならない。その分、趣味や仕事を充実させるゆとりができる。

アスリートゴルファーが追求する高いパフォーマンスを実現しながらやさしさをも兼ね備えるNew GiEシリーズ。それは、まさにゴルファーズ・サンドと同じだ。ショットに余分な緊張を強いられることがないからコースマネジメントにエネルギーが振り分けられるし、ゆとりがラウンドに欠かせない良いリズムにつながる。

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