今年の2月、「名器」プロフォースシリーズを世に出したUSTと、国産初のカーボンシャフト発売し、世界で初めて4軸方向から織り込んだカーボンシャフトを開発したマミヤ・オーピーのシャフト事業部が統合。「UST Mamiya」を立ち上げた。
グローバル化するマーケットに対応するため、両社の強みを生かす形での発展的な事業統合だ。これにより、同社はUSPGAツアー、ヨーロピアンツアー、そしてジャパンツアーと世界を代表する3大ツアーに参戦するプロのニーズをダイレクトに開発へ反映できるようになった。
具体的には契約選手であるデービス・ラブIII、スチュワート・シンク、ロッド・パンプリングら、各ツアーのトッププロの意見を取り入れているのだ。こういった背景の中、事業統合から半年後に、待望の第1弾「ATTAS(アッタス)」が完成した。
「ATTAS」の特徴は、手元部と先端部の剛性を高めている点。手元部は「4軸織物」を巻いて剛性をアップ。切り返しでのシャフトの暴れやつぶれを防ぐ目的がある。ちなみに、この方法は同社が世界で初めてシャフトに取り入れた技術である。
手元部の剛性を上げたことで、スイングエネルギーをロスすることなくボールに伝達することが可能になり、高弾道・低スピンを実現したわけだ。また先端部の剛性アップは、大型ヘッドに対応するため、さらにはインパクトゾーンを安定させて出球をコントロールするという意味がある。つまり、飛距離性能と方向性を安定・向上させるために「ATTAS」では手元部、先端部の剛性を上げているわけだ。
また、シャフト中間部の剛性を緩めていることにも注目したい。スイング中に動きが出るよう中間部をマイルドに仕上げたことで、クセがなく振りやすい挙動を実現。全体的なフィーリングが良くなった。シャフトに求められるあらゆる性能を強化した「ATTAS」は、多くのゴルファーが最高のパフォーマンスを引き出すモデルに仕上げられている。