週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 6/4
2013/5/28更新

急速な円安進むが
ギアへの影響は……

 アベノミクスによって急速な円安が進み、一時1ドル102円台をつけるほど。ゴルフギアの価格への影響はあるのだろうか。

 もっとも影響を受けるのが、海外ブランドのゴルフ用品を販売する並行輸入ショップだ。ご存じのように、テーラーメイドやキャロウェイなどの海外ブランドは、重量やシャフトの硬さを日本人に合わせた国内仕様モデルを展開しているが、輸入ギアのほうが、販 売価格は安い場合が多い。「R1」や「Xホット」といった人気商品も海外モデルが輸入され、格安で流通している。ところが、円安になるとこうした価格差のメリットが減る。

 「値上げは必至。為替の動向が急激で、それまでの取引と比べて非常に割高感が出ています。円高のうちにプールしているドル資金もあるのですが、さらなる円安も見込まれるので、新たな輸入を躊躇するような状況です」(都内の並行輸入ショップバイヤー)

 一方、メーカーサイドは「日本仕様に加え、国内でしか販売しない限定モデルがあり、海外モデルとはあくまでも別というスタンスをとっており、価格への影響はありません。価格面の優位性がなくなると、わざわざ輸入品を買うゴルファーは減るのでは」(アメリカメーカーの国内担当者)と話す。

 ピンのように価格差の少ないグローバル価格(統一価格)を打ち出すメーカーもあり、国内仕様と対抗するのは厳しくなるだろう。「アメリカでしか販売していないモデルやレアなスペックがあるのも事実。海外ものはそうした商品で差別化するしかない」(前出バイヤー)と、輸入ショップは、今後は国内仕様と競合しないアイテムで活路を見出したいようだ。


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