池田勇太は手袋忘れて素手プレー。プロたちのグローブ事情
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 2016/07/12号
2016/07/06更新

池田勇太は手袋忘れて素手プレー。
プロたちのグローブ事情

 全米オープン初日、池田勇太がグローブなしでプレーしている姿が話題に。宿舎に忘れたとのことだったが、「プロは予備の手袋を持たないの?」と素朴な疑問が編集部に寄せられた。プロの"グローブ事情"を調べてみると……。

 シード選手であれば、1ラウンドに1枚グローブを使うのが平均的で、もちろんキャディバッグなどに予備を入れる。ツアー会場で聞いてみたところ、季節や天候によって変わるものの、4〜5枚程度という選手が多かった。実際にバッグを見せてもらうと、小平智は20枚近く入れており、「メーカーから支給されるたびにバッグに入れていたら、こうなりました」とのこと。

 今回の池田のケースはまれといえるだろう。クラブへのこだわりが強いことで知られる池田だが、手袋も同様で、支給品も新品では使わず洗ってから着用するほど。「忘れたから買う」とはいかない。前日の練習日に、本来なら1週間分の5〜6枚を使い切ってしまい、新しいものを補充し忘れたというのが"真相"のようだ。ただ、普段ならバッグやロッカー、車に必ず予備があるのに海外での試合で勝手が違ったのだろう。

 今回、選手たちに話を聞くなかで、興味深かったのが天然皮革ではなく合皮のグローブ派が多かったこと。前述した小平や塚田陽亮、富山聡ら多くの選手が合皮派。手に汗をかくとグローブの表面だけでなく中が滑る感じが出てしまうとのこと。塚田の場合、メーカーから新しい商品が出て手渡されても、手を入れた瞬間に「これは違う」と判断して、使わないこともあるというから、手の感覚がいかに大事かがわかる。

 昔は青木功のように小さめのグローブを伸ばすようにして手を入れて、感覚を重視するプロが多かった。そのために天然皮革が好ましかったといえるが、今は製造技術や素材も進歩して、合皮タイプでも天然皮革のようなフィーリングを出せるようになっているようだ。プロの"手元"に注目するのも一興だ。

 
【関連記事】こちらも注目です!
2014/06/03 グローブの雑学アナタはいくつ知ってます?
2014/07/08 メジャー覇者・竹谷佳孝の雨の日に役立つグローブ考
2014/03/24 グローブで販売数6年連続1位の人気モデルとは?


一覧へ戻る


バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト